News
NV55 armchair in teak & cane by Finn Juhl
圧倒的美意識の高さが作品に凝縮されここに存在している尊さは、まるで「想像力を掻き立てる物語」のように観ている側の目を輝かせる。極限まで削り込まれた線の細さ、知性が詰まったディテールの繊細さは、フィン・ユールが抱き続けた作家魂に触れさせる。後ろ脚から背へと伸びた一本の線に絶妙な角度が設けられているが、この設計が美の真骨頂となっており、全体のバランスを整えながら椅子の魅力を噴出させている。デザインを知れば知るほど、作家がいかに難しいことへ挑戦しているのかが分かる。椅子と向き合った時間は、あなたのかけがえのない充実として深く心に刻み込まれるだろう。
Model JH540 valet chair in oak by Hans J. Wegner
辺りの空気が一変した。こんなにも一瞬で視界に飛び込む世界が色付くものなのかと嘆息してしまう。Valet chairが持ち合わせる豊かなデザインは決して椅子にとどまらない。形状に引きつけられ、思考転換を要される。異才を放つウェグナーの個性をデザインが顕著に物語っている。
SW87 dining chair in oak by Finn Juhl
良質ファブリックをぐるりと囲うように用いられた天然素材がとてつもなく美しい。優雅に広がる背面のデザインは、まるで自然の胸懐を忍び込ませているように趣深く映る。フィン・ユールの突出した才能が鮮明に際立っている。ぜひとも全ての形状が異なっている一本一本の線に着目していただきたい。もの凄いこだわりである。類を見ない形状が壮絶な印象を放ち作家の冒険心を忠実に映し出している。(New fabric)
Model GE 240/3 “The Cigar sofa” in smoked oak by Hans J. Wegner
ウェグナー作品の特徴は、日常に優しく寄り添いながら身も心もじわじわ満たしてくれるところ。日々過ごす中、少々安息を乱すことがあっても、家に帰れば落ち着いた場所で寛ぎを提供してくれる。使い手と作品との深い信頼関係により一層作品の価値が上がるのだ。ウェグナーの良さを存分に味わっていただきたいおすすめのソファーだ。(New fabric)
Boomerang executive desk with hairpin legs by Cees Braakman
このデスクを目の前にした時、僕の中で面白い現象が起きた。今の今まで僕自身知らなかった自分と出会えたような気がしたのだ。シーズブラークマンの力は偉大だ、彼の作品は見る側を刺激し、作品が呼び水となって感性の広がりを鼓吹する。アルベルト・ジェルジの言葉を借りればこうだ「発見とは、誰もが目にしているものを見て、誰も考えなかったことを考えることである」。デスクの領域をはるかに飛び越えている。
Freestanding shelving by A. D. Dekker
A. D. Dekkerの作品はモダン好きの間では常に話題の的になる。彼の遺した作品の中には、深く掘り下げて考え抜いた挙句、ようやく到達した手応えのような強さが備わっているのだ。一本一本の線が絶妙に配置され、美しく身を置いている様は、作品が持ち得る未知の領域さえも享受している。
Dining chair in teak
「臆せずに挑戦すること」デザインを眺めていると、この言葉が思い浮かんだ。純粋にアイデアを形にした椅子の特性を存分に味わいたいと思う。こちらの作品はデザイナーについては不明だが、作家の持ち味ともいえる確固たる部分がうかがえる。それは「自らの感性をつかまえに行く楽しみを人生の中で大いに得てほしい」というものだ。突出されたユニークな形状を心ゆくまで堪能したい。愛おしいチェアである。
Magasin du Nord armchair by Hans J. Wegner
見た目の細い線からは想像しにくいが、ずっしりと重たい。作品を眺めていると、地に足をつけ確実に人生を歩むことへの憧れが増してくる。テーパーがかった微妙な角度に目を奪われること数分間、椅子への想いと歩んできた人生の背景が交差する。忘れたくない時間を家具と共に重ねて行くことに実に好ましい作品だ
J39 Shaker chair by Børge Mogensen
モーエンセンデザインがいつも見えるところにある安堵感は想像しているよりも遥かに大きい。その優しさは、時間の拘束を緩やかに解き放つ。日々の暮らしが穏やかになり、視界に入る優しい佇まいが心身に浸み渡るのだ。家具が日常生活に与える影響は思いのほか幅広くて奥が深い。モーエンセンが生み出した作品は「座ると呼吸が整う椅子」その表現がぴったりだと思う。
EU04 sideboard by Cees Braakman
若い頃から独自の世界をたくましく切り開いてきたシーズブラークマンならではのデザイン。ため息が出るような視覚的迫力は培ってきた感性そのものと言えるだろう。また、メタルを用いた脚の形状は見事なまでに小手先が効いており、本体とのバランスを強みとして力強さを発揮している。60年以上経ったとは思えない斬新さに魅了される。独創性を大いに繰り広げた美しい傑作、今後益々珍重されるだろう。
Les Arcs chair selected by Charlotte Perriand
椅子が脈を打つように波動を奏でている。この独特の感触に心が躍る。椅子との出会い、共に暮らす意味合い、共有する人々との会話、すべての音や出来事を忘れたくない衝動に駆られる。不思議な力を兼ね備えた比類ない作品なのだ。ぜひ実際にご覧いただきたいと願う。
AP19 Papa bear chair & AP29 stool by Hans J. Wegner
ウェグナーの作風は非常にとりどり、それらは時にこちらの感性を耕してくれるゆえどんどん歩み寄りたくなる。20年前、家具屋になってまだ日が浅かった頃、初めて実際に見たパパベアチェアは私の心を捉えて離さなかった。呼吸の深さが変わり、胸の高まりを素直に受け入れた瞬間だった。あの感覚はまさに詩情的で「家具」への概念をそれまで捉えてきたものとはかけ離れた場所へ連れて行ってくれた。単に機能性や使用目的を基準にしていた家具の存在が、「感性を揺さぶられているかどうか」に重点が変わったのである。ウェグナーの作品が長く愛され続けている理由は、人生の背景あるいはものごとの見方が、変わるからではないだろうか。感性に働きかけながら日常への慎み深さを実感させる。好きな家具と日々を積み重ねる醍醐味は、実に計り知れない。
Plexus sofa in rosewood by Illum Wikkelsø
「心に留めたとっておきの話をしよう」「積み重ねてきたアイデアを語り合おうよ」イルムヴィッケルソーの作品はどうやら人の心をウキウキさせるらしい。目の前にして思わず笑顔が飛び交う会話を想像してしまった。想像力はどんどん膨張してゆき、思いもつかないアイデアをプレゼントしてくれる。まさに人の感性に語りかけながら惹きつけるツボを心得ているのだ。私はかねてからこの作家のファンだが、見れば見るほど「素材と形状」の相互関係を信頼という形で寄り添わせている作風に感動が増す。ヴィッケルソーは1999年にこの世を去ったが、彼の残した作品たちは永遠不朽である。
Rosewood dining chair by Johannes Andersen
異彩を放つ形状を眺めながら思考の散歩を試みる。見る角度によってはどこか風変わりでチャーミング、少し動かすと今度は凛とした格好。気持ちが引き締められたり、あるいは緩められたり。まるでこちらの心情を読み取っているかのように印象を変化させる。朽ちることのないローズウッドの美しさと手を結んだユニークな形状は、ヨハネス・アンダーセンの願いと共に人々の暮らしに円熟を運ぶだろう。
Rosewood coffee table
窓の外の景色を深くさせるのは、あなたの感性が豊かであり、そして平穏に保たれているから。培った感受性を自由に羽ばたかせながら、この美しいローズウッドが放つ杢目のデザインをご覧いただきたいと願う。自然が生んだ趣の深さは制限が無く優美でたおやか、そう、それらはかけがえのない時間の経過を刻み大自然の育みを表している。熟練職人により美しいテーブルと姿を変えた自然の結晶、きっとこれからも変わらず人々を魅了し続けるであろう。
Model 218 Jupiter lounge chair in rosewood with ottoman by Finn Juhl
フィン・ユールデザインのある風景を想像してみた。作家の世界観が色濃く反映した作品は、心地よい緊張感を生み出す。ひとつの出来事を多角的に捉える楽しみを運んだり、思慮深く本質を探らせる。モノとの付き合い方で人生の醍醐味がもたらされるとは、さすが妙手が生み出す逸品は違う。(いやはや椅子が置かれた風景を想像しただけで楽しめるのだからこの領域はなんとも奥深い。)フィン・ユールの芸術性の高さについては言葉ではなかなか書き尽くせないが、つねに影響を与えながら思考の軟化を手伝ってくれる信頼できる存在なのは確かなこと。美しい形状と感性を、ぜひ堪能していただきたい作品だ。
Tubular frame with rattan armchair by Arie Verbeek
ウッドとラタン、そしてメタル、この美しい融合はデザインに効果絶大。隅から隅まで配慮に満ちた形状は、素材が持つ各々の性質と見事に一体となっている。それは、当時のオランダ工業背景を物語っているようにも思える。椅子に座るひと時をどのように過ごそうか、楽しみと新しい発見が芽生えそうな作品だ。
Tm-03 side table & magazine rack by Cees Braakman
突き抜けた独自のセンスをデザインに反映させ、物作りに没頭したシーズブラークマンの希少な作品(今では美術品の領域に達している)。樺の木とメタルの使い方に極意が生まれるのは、鋭敏な感性が作用した絶妙な比率から。三点を軸にバランスを配分し、角度で形状を理想的に表現した。極めて洗練されているにもかかわらず、無骨に映るのも楽しい。しかしながら角度を変えればこれほど繊細なものはないと感嘆する。それはシーズブラークマンの人間性を表しているのかもしれない。異彩を放つ魅力的な作品だ。
AP19 Papa bear chair in rosewood by Hans J. Wegner
やっとここに辿り着いた、すっかり虜になってしまった。この包み込まれるような座り心地に混じり気なしの安堵感を得る。時代の移り変わりが激しい中だからこそ、この超然と佇むウェグナー作品に不動の美を感じるのだ。根を張って生きる人の日常にふさわしく、心の作用を満たしてくれるパパベアチェアは、この先も長い年月をかけてその役割を深く広く浸透させてゆくだろう。
Dining table with 2 leaves in rosewood by Arne Hovmand-Olsen
経年の美が凝縮、自然の優しさと力強さが合わさり言いようのない魅力を放つ。普段は天板裏側にすっぽりと収まっているエクステンションリーフが多人数に対応する、その伸縮自在の姿が並外れた美しさで陶酔させてくるのだ。テーブルを囲んだ際に生まれる会話までも影響を受けそうな想像力が膨らむ作品だ。
お客様各位
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
誠にありがとうございます。
勝手ながら、下記の期間を休業とさせていただきます。
*休業期間 2020年12月29日(火)〜2021年1月8日(金)
なお、休業期間中にいただきましたお問い合わせに関しましては、
1月8日(金)より順次ご対応させていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。
2021年も、皆様への感謝と誠意を決して忘れることなく
務めてまいる所存でございます。
引き続きご愛顧を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。
Swanky Systems
Lotus model 75 sofa/daybed by Rob Parry
艶やかな色彩と特徴あるデザインが気持ちを高ぶらせる作品です 。異素材の組み合わせを自由に操り、オランダならではの象徴的デザインを確立したRob Parry、彼の作品から醸し出るインダストリアルの風合いは、時代を超えてなお新しい印象を与え続けています。また、無駄なものを極力排除した作風に、幅広い手腕と卓越したセンスを感じずにはおれません。
Model SW86 in teak & oak by Finn Juhl
削り込まれた肘置きが背面から丸みを帯びた格好で一直線に伸びている。その姿が精彩を放っていて並々ならぬ雰囲気を醸し出す。これぞ、巨匠「フィン・ユール」の作品と唸ってしまう。自由に解き放たれた作家の感性が、塊となって椅子の中に集約している。成就したディテールのこだわりは誇りのようなものに姿を変え、磁力線ごとく見るものを引きつける。フィン・ユール作品に宿るまさに至妙のアイデアは、暮らしの美学を追求させるだろう。
3 seater sofa by Kho Liang Ie
濁った脳内も澄み渡っていきそうな洗練された作品。堂々としたデザインを眺めていると、この作家は家具作りに限らず何事にも満遍なく才能を発揮していたのではないだろうか、そう想像させるのは、なかなか類を見ない鋭い形状から。信念を貫く姿勢がディテールに現れていて、こちら側の経験と理解を誘う。膨らんだ想像力は枝状にどんどん伸びて行き、日常へと反映する。そのようにコツコツ積み上げた想像力は思いがけない道を生む。人々が自らの人生をデザインする喜びに目覚めさせてくれそうな妙味溢れる逸品だ。(しなやかで体に馴染みやすい良質レザーにて新調しております。)
Coffee table in teak & cane by Kurt Østervig
使い込むほどに信頼を勝ち得てゆく作家「クゥート・ウスタヴィ」の逸品。当時新たな表現形式となった美しい表情を奏でる籐細工が、家具を芸術の領域に押し上げている。挟み込むようにエッジを描いた天板のリズムが、使い手の満足度を汲み取って愛着へと形を変えさせる。長く残るモノには理由がある、作家が持ち合わせたモノ作りへの哲学を垣間見るような作品だ。
PK22 for E. Kold Christensen by Poul Kjærholm
「PK22」は思想の表現とも言えるのではないだろうか。ケアホルム独自のスタイルを貫こうとする気概が感じられる。心にこびりつく特徴あるデザインは、日常と非日常を行ったり来たりさせてくれる魔法の代物だ。視点に変化を与える作品との出会いは、興味の矛先を変える。作家の感性がそのまま形となった「PK22」、ケアホルムデザインが秘めた不思議な魅力は、私たちがいなくなった後も、永く永く人々に影響を与え続けるに違いない。(こちらの作品は、使うほどに味の出る良質レザーにて熟練職人が張り直しをいたしております。)
Bookcase & Cabinet with tambour doors by Peter Hvidt & Orla Mølgaard-Nielsen
細やかな配慮に表れる毅然たる感性が神秘さえ感じさせる。非常に特徴的なスタイルでフォルムを形状化している。素材の持ち味を最大限に引き出す術は見ていて気持ちが良い。隅々に至るまで見え隠れする信頼の塊、それらは自覚の深まりとなって日常大いに刺激をくれるだろう。それにしても何という美しさ、技巧を駆使して用いられた蛇腹の開閉は至ってスムーズであり、棚に現れる何者にも動じない表情は光輝さえ放っている。まるで家具になりすました芸術作品のようだ。ぜひとも実物をご覧いただきたい作品である。
Model Kontiki sofa by Arne Norell
吸い込まれるような座り心地にため息が漏れる「アルネ・ノレル」の秀作。形状に対して素材が持つ役割、体への作用を知り尽くした作家の追求が感じ取れる。円環を成し、健やかな時間を約束してくれる親しみ溢れる優しいソファーだ。外光が多く差し込む場所はどうだろうか。いや、心が一掃する空間にポツンと存在するのはどうだろう、いやはや何気ない日常の延長線上にあるのがとっておきの価値観を生むのだから皆で寛ぐスペースを確保しよう、小さな花がポツポツ咲くように美しい作品が笑顔やアイデアを誘う。傑作とはそういうものなのだろう。
European industrial folding table
ほんの少しの角度だったり見え方だったり、心ときめく隠し味が日常を楽しくさせてくれる。80年前に作られたインダストリアルテーブルは、時代のズレにさえ胸を膨らませる。知れば知るほど奥の深さを満喫させてくれるのだ。そこが粋で面白い。テーブルの存在、それは「時の流れの中」にあるように思う。
Coffee table in rosewood with Royal Copenhagen tiles by Severin Hansen Jr.
ひとつひとつ微妙に違った表情のタイルが、同系色調和とあいまって手作りゆえの温もりを引き出している。丁寧に作られた陶器を包み込むローズウッドの案配、言うまでもなくここは職人の腕の見せ所だろう。「実用を兼ねたオブジェ」とでも言うべき美しくしなやかなコーヒーテーブルだ。
Stokke chair in rosewood by Jens H. Quistgaard
NV55 armchair in teak & cane by Finn Juhl
ND150 Badminton armchair in rosewood by Nanna Ditzel
Dining chair by Erik Wørts
Super Ellipse dining table with shaker base in rosewood
GE370 sofa in oak by Hans J. Wegner
RY18 & RY15 in oak by Hans J. Wegner
Model 75 desk in teak by Omann Jun
Set of 4 dining chairs by Ib Kofod Larsen

NV45 in teak by Finn Juhl
フィン・ユール作品の極意ともいえる美しく磨きぬかれた曲線美、使い手の胸懐を映し出すかのように和やかに見えたり思慮深そうに見えたり。この作家が世に送り出した作品は、年月が経つにつれ、日常の中で味わいを増しながら作品自ら物語を綴っていくという特徴がある。また、醸し出す空気感には新奇な光景が含まれる。非凡な椅子に人生を投影したくなる興趣尽きない作品である。

Model 192 armchair in teak by Finn Juhl

Diplomat chair in rosewood by Finn Juhl

GE375 sofa in oak by Hans J. Wegner
あまりに絶妙な調子でフォルムが身体を包み込んでくるので、思わず身を委ねると意識がふわりと宙を舞い、いつの日か見た優しいあの日に着地する。やはりウェグナーの作品は日常使う椅子の範疇を超えている。断片的に思い出される「あの日」を慈しみながら椅子に意識を戻す。ウェグナー作品の包容力を感じずにはいら
Model 59 dining chair in rosewood by Helge Sibast
作家の美意識に突き動かされるように誕生した椅子、そのような印象を持ちました。まさしく天才作家「Helge Sibast」の感性の賜物であります。角度がつけられた背面には、しっかりと一つの世界が成り立っており際立った個性として顕在しています。規矩準縄を踏まえた上での遊び心がもたらす作用は大変に大きく、形状への探究心がそそられます。(すべて良質なNew leatherにて張り直してございます。)

Round dining table in rosewood with 2 extra leaves
「今日の会話を記憶に刻みたい」「目の前にいる人と過ごした時間を忘れないよう心に留めておきたい」日常は刹那の積み重ね、何気ない時間はかけがえのない時間なのです。今日という日を大切な人と共有して頂きたいとの想いから、こちらのテーブルを仕入れてまいりました。日々はまるで幻影、何事もなかったように流れていきます。相手の幸せを願い、たおやかに暮らす日々を送って頂きたい、この美しいテーブルを作った作家も同じ想いではないでしょうか。

Vintage industrial drawing table
当時の時代背景を背負いながら、いまなお瑞々しささえ感じさせるのは、眼に飛び込んでくるユニークな脚の形状が大きく作用しているから。素材に宿る雰囲気が絶妙で、一緒に暮らす楽しみを味わえます。ドローイングテーブルという枠の中であろうとも、なぜだか時間を共に作り上げたいと感じさせる。そこには無限の可能性を引き出してくれるモノの見方が見え隠れするからではないでしょうか。

J39 Shaker chair by Børge Mogensen
あまりに目まぐるしく過ぎ去ってゆく日常、そんな中ふとモーエンセンデザインに目をやると「ゆっくりでいいよ」と、浮き足立った気持ちを優しく癒してくれるように感じる。経年をまとった佇まいは「歳を重ねる意味」を示してくれているようにも思う。別趣の風合いが心をやわらげ、日常に深みを浸透させてくる。モーエンセンデザインには自然の妙が伴うのである。まさに「人生を共にする家具」にふさわしい。(良質レザークッションを作りましたので、こちらも合わせてご堪能ください)
Model 3303 sofa by Arne Jacobsen
ずっしりと重いソファーを支える形で存在している美しく伸びた線、細いスチールが担う役割に感動すら覚える傑作です。ヤコブセンの感性が見事に具現化したこちらのソファー、なかなかの迫力で既成概念を払拭してまいります。更に、作家の独自性や持ち味が随所に息づき、使い手の日常を豊かにしてくれます。類まれなアートピース、作家への興味を深めたくなる作品です。
GE258 Daybed in teak by Hans J. Wegner
こちらは、1954年に発表された丸足チーク材の「GE258」ウェグナー作品です。豊かなデザイン性と特徴あるサイズ感、それらの持ち味を生かすべく今回は2色使いを取り入れました。生地に関しましては、デンマークに本社を持ち、世界中から高い信頼を得続けているKvadrat (クヴァドラ)社製をふんだんに使っています。更に、背板には良質素材の突板(チーク)を施しましたので、お部屋のパーテーションとしでもご使用が可能です。ウェグナー作品が放つ空間美をお楽しみください。
Low sideboard by Oswald Vermaercke
美しい見映えに思わず瞬きを忘れるほど。作家「Oswald Vermaercke」の感性が見事に作品に込められました。粋な形状がもたらす光の濃淡、時にひんやりした面持ちを見せたり、はたまた包み込むような温かさを醸し出したり。当たる光の角度により様々な表情で見る側を魅了します。秀逸作品が放つ摩訶不思議さをご堪能ください。
Cabinet with bookcase in solid teak by Peter Hvid & Orla Mølgaard-Nielsen
「光の中に現れた作品は、浮き出る輪郭に際立ちを見せつけ、優雅さを纏いながらスっと静かにそびえ立っている。そしてその姿は私の想像した以上に芸術的で美しかった」こちらは、恐縮ながらキャビネットを初めて観た時の筆者の走り書きであります。とてつもなく繊細なディテール、良質素材のもつ迫力、作家の意図に忠実に答えようとする職人の誠実さに思わずため息が漏れ、胸が熱くなった次第です。手間を惜しまず1つの作品を根気よく仕上げる、作家と職人の心の内側に秘められた思いが、随所に感じ取れる感動の作品です。どうぞごゆっくりご覧くださいませ。コンディション詳細・在庫確認・送料に関しましては、大阪06.6110.8886または、info@swankysystems.jp までお気軽にお問い合わせください。
Model 55 dining table in teak by Gunni Omann
趣ある杢目が非常に描写的な「Gunni Omann」の作品です。手軽に天板の伸縮が可能です。どの角度から見ても息を呑む美しさです。それはまるで、純粋かつ婀娜めく木々だけを集めた自然との合作のよう。日常使いに申し分のない機能美と優雅さが使い手の日常に寄り添います
Model 58 dining chair in teak by Harry Østergaard
背もたれの美しい形状に、作家の際立った手腕が伺えます。木取りを生かしたデザインは、どことなく慎ましやか。そうかと思えば、見る角度によりハッとする醇美さも漂わせています。使えば使うほど生活に馴染んで愛着が湧く、北欧家具の魅力が充溢したダイニングチェアです。
Free-standing shelving system/room divider by Poul Nørreklit
枠に収まらない素材同士の兼ね合いにユーモアが満載、異彩を放つ作品です。形状から溢れ出す多様な要素が「芸術」という言葉を導き出します。益々希少性が高まる「Poul Nørreklit」の作品には、それまでになかった異なる素材の組み合わせにより生まれる空間美が存在します。他の作品も非常に優れていますので、ぜひ検索してみてください。
AP19 Papa bear chair in teak & oak by Hans J. Wegner
座った途端に非日常へと連れて行ってくれるパパベアチェア、偉大なデザインに包みこまれる感覚は格別です。手元に置くことで得られるあじわい深さは想像を超え、人生そのものの希少性を高めます。ウェグナーがのこした芸術的作品を心ゆくまでご堪能ください。
Sideboard with tambour doors in elm by Jacob Kjær
類稀な才能により印象に残るデザインを発表し続けたヤコブ・ケアの美しいサイドボードです。1950年代の作品です。熟練職人であった父親の工房で家具作りを学んだのち、技術をたずさえ作家となったその功績は非常に大きく、生涯を通して数々の賞を受賞しました。ついつい見惚れてしまうほど繊細なディテールと、これでもかと大胆に存在感を放つ直線美、それらが見事に融合しているところが、ヤコブ作品のただならぬ魅力ではないでしょうか。ぜひとも未来につないでいただきたいと願ってやまない名作です。
Sofa compact in leather by Charles & Ray Eames
刺激に満ち溢れたイームズ夫妻の日常が垣間見れそうな作品です。緻密な計算があちこちに散りばめられ、デザインが醸し出す妙味となって響き合っています。どの角度から見ても非常に美しく印象的、作家が生涯を捧げた「ものづくり」の底力を実感できる作品です。
Model134 easy chair in teak&oak by Hans Olsen
ハンス・オルセンの作品を目の前にしておりますと、自由に優雅に面白味のある人生へと導かれる気がします。心が解き放たれる感覚です。卓越した技術を学び、さまざまな角度からモノづくりに携ったオルセンの独自性がユニークな形状に現れています。背面と座面、2枚の素晴らしい曲木素材が互いに向き合うことにより生まれる奇跡、日常の風景と内的世界が様変わりするに違いありません。
Dining chair in rosewood by Ole Wanscher
精妙な技術がひときわ光る特徴ある背面デザインにジワジワと惹きつけられます。空間が表情のある風景へと様変わりしそうです。椅子になる前からすでに美しかったであろう稀少性の高いrosewoodを、しなやかに見事に具現化した作品です。経年を得て、いま椅子が辿り着こうとしている場所はどこなのか、非常に興味の注がれるダイニングチェアです。
AP62 easy chair in rosewood by Hans J. Wegner
ウェグナーが具現化した唯一無二の世界観、それらは影響の波となって今なお世界中に愛好家たちを増やし続けています。作品一つ一つにあふれんばかりの魅力があり、生活に取り入れた瞬間に現れる魔法のような空間美に驚かされます。ウェグナーならではの極めて豊かな感性が作品に宿っている証でしょう。さらに、良質な素材選びと耐久性、使い心地、視覚的効果など、作品自体が高い信頼となって日常に貢献しています。
Model430 dining chair in rosewood by Arne Vodder
熟成を得て益々魅力を放つ清澄な木取り、波動が聴こえるほど絶妙な曲線、アルネ・ヴォッダーが描いたデザインは五感をフル稼働させるほど「美」を放ちます。椅子の役割を超越した作品です。ぜひ美術品としての生命力を感じていただきたいと思います。
Reclining lounge chair in teak by John Boné
大胆にあしらった特徴あるデザインから発せられる芸術性は見事です。難しい形状を入念に削り込み、異彩を放つ作品へと仕上げています。まさに、熟達した職人技術の賜物です。作家と職人による「つくり込む」作業に情熱さえ感じられます。家具を通して見えてくる世界をじっくり楽しんでいただきたいラウンジチェアです。Newfabric(kvadrat)
NV45 in rosewood by Finn Juhl
「NV45」を目の前にした時、自ずと現れるこの特別な感情、普段とは明らかに違うのです。陽が差し込む時間帯により生まれる陰影の描写、眺める角度を変えてみると多様な解釈が存在することにも気づかされます。木の持つ可能性を極めて芸術的な観点から掘り下げ、作品と向き合ったフィン・ユールの天才的な勘を感じます。生まれ持った才能と類い稀な経験値の融合をご堪能ください。
Scissor chair by Pierre Jeanneret
こちらは、1957に発表されたピエール・ジャンヌレ作品「Scissor chair」です。デザイン界の巨匠コルビュジェとは従兄弟であり、紆余曲折な面を含む互いの人生を通してのパートナーでもあった。作品を見ると一目でジャンヌレだと理解できる際立った構造美、独特の表情がもたらす感性の主張、座りながら魅力に浸るにふさわしい作品です。心動かすアートピースをぜひ店頭でご覧ください。
Model 121 paper knife easy chair in rosewood by Kai Kristiansen
木が放つ輝きと美しい削り込み、家具デザインの横溢する可能性を見出したくなる作品です。名称の由来にもなっているペーパーナイフのような特徴のある肘置きのライン、こちらの杢目はまるで自然が織りなす優美さの結晶のよう。作品から深い知性が感じられます。目を閉じながら、木の実が地面に落ちて芽が出たのち、時の流れとともに樹木に成長し、デザインと出会い作品となるまでの過程を連想させるような趣が宿っています。椅子と一緒に大切に時間を刻みたくなる、そんなイージーチェアです。
Model 211 sideboard in rosewood by Arne Vodder
こちらは、1960年代にデザインされたアルネ・ヴォッダーの不朽の名作です。ローズウッドが生み出す存在感は、詩趣に富み、せわしなく移りゆく日常の中で普遍的な価値を見出させてくれそうです。アルネ・ヴォッダー作品は非常に味わい深く、時にユーモラスで愛らしさに満ちあふれています。それはまるで人生を有意義に過ごすよう使い手に語り掛けているようです。人と空間と家具が調和し合いながら奏でる生活の妙味をご堪能ください。
Model 4312 daybed in oak by Børge Mogensen
1958年、ボーエ・モーエンセンによってデザインされました。幅広い用途でお使いいただける充実のデイベッドです。形状に説得性があり、生活に寄り添う理想的な作品です。多様な解釈で使い手の日常を豊かにしたモーエンセンの素晴らしい気構えが伝わります。
Cabinet with tambour doors by Peter Hvidt & Orla Mølgaard-Nielsen
ピーター・ビット&オルラ・ムルガード・ ニールセンの作品を見ていると、空間と家具との心地よい関係性を構築するのはやはり上質な素材と芸術的デザインであることが理解できます。1954年に手がけられたこちらの作品においても、圧倒的存在感が生み出す空間への影響は計り知れません。時に心弾ませる蛇腹の輪郭、木の持ち合わせる深い知性が顕現、それらはまるで人生においての新しい自己発見とでもいうような不思議な感覚を与えてくれます。デザイン性の優れた家具が織りなす空間美を深く味わっていただける秀逸な作品です。
Danish nightstand / Side table
小ぶりなサイズながらも豊かな表情で使い手を楽しませてくれるサイドテーブルです。杢目の削り込みが、独特の形状を更に理想的なカタチへと導き、意識の回路を広げているように思います。美しいフォルムが醸し出す雰囲気が日常に作用するのを実感できる素敵な作品です。
Room divider shelving units in teak
こちらは、1960年代にデンマークで造られた美しいシェルフユニットです。一見大胆に見える作品ですが、実は至るところにきめ細やかな配慮があり、嗜向を凝らしたデザインは使い手を大満足させてくれるに違いありません。日々に味わいを生み出し、五感を刺激してくれそうな至高のデザインです。シェルフに関しましても、裏面が綺麗に造られていますので、お部屋の間仕切りとしてもご堪能いただけます。
Model 3171 shaker bench in oak by Børge Mogensen
普段から日常の中にある尊いものに触れるような、あるいは日常の些細なことに真の尊さがあるような、モーエンセンデザインの普遍的な価値をじっくり味わえる作品です。ベンチの良さを文章だけでお伝えすることは非常に難しいのですが、椅子の向こう側にある物語的な要素を感じ取っていただければ幸いです。親鳥が巣立ちを促すように、こちらの家具が行くべき場所へ旅立つことができるようお手伝いができればと思い、すべてのパーツを磨き上げ、組み直し、経年の良さを残しつつ長くお使いいただけるようメンテナンスをしています。(New leather)
Church chair with arm by Kaare Klint
まるで果物が追熟するように、経年の美があらゆる可能性を凝縮させています。四季の寒暖を繰り返しながら、椅子自体が感受性を養い、自ら輝きを放っているように思います。前脚の直線に相反しながら、背から後ろ脚に伸びた曲線の美、この絶妙なバランスと非凡な角度が、コーア・クリントの名が心にずっしりと刻まれる所以だと思われます。
Model Classic folding chair in teak by Peter Karpf
こちらは、デンマーク在住の信頼できる芸術作品を取り扱っているディーラーに譲ってもらった「Peter Karpf」のチェアです。特徴的なデザインの中に、どこか人と人とが楽しく向き合ってコミュニケーションを奏でているイメージがある作品で、ぜひ日本の家具コレクター様にお披露目したいと思い、連れて帰ってきました。チーク無垢材で作られたユニークな形状とレザーの組み合わせは、折りたたみ仕様で驚くほどコンパクトに変形します。材質、フォルムともに存分に堪能できる良さが詰まった作品です。(可能でしたら、ぜひ店頭で実物をご覧くださいませ)
Balloon chair by Hans Olsen
椅子が生み出す空間の妙は、
Model J16 Rocking chair by Hans J. Wegner
ウェグナーの名作椅子が生み出す世界観と使い手側の感性、これらが一つになった時、ひときわ作品の価値が高まりを見せます。感性を共有する椅子との生活を大切にしながら移り変わる四季を堪能したくなります。楽しみも日々の変化もともに感じ、寄り添い、時には人生の真味を問いながら優しい時間を過ごしたくなる、そんなロッキングチェアです。
PK9 for E. Kold Christensen by Poul Kjærholm
良質レザーが醸し出す雰囲気と唯一無二の形状がよくマッチしています。三本の脚を一つにまとめ、すーっと伸びた曲線デザインにポールケアホルムの鋭い審美眼が伺えます。座り心地に関しても決して妥協せず、とことん向き合う姿勢が見られます。デザインの持ち味を存分に活かし、構造を遊び、出来上がりの満足度を目指し頂点まで突き進む、まさに作家の類い稀な感性の賜物だといえるでしょう。(New leather)
Model 68 dining table in rosewood by Harry Østergaard
1960年代に「Harry Østergaard」によってデザインされたダイニングテーブルです。自然が生み出した折り重なる杢目の美しさに驚かれることでしょう。削り込みが頂点に達した時に生まれる神聖な空気感がこちらのテーブルには宿っています。また、熟練職人が丹精込めて作った良質な家具は、生活の中での役割を十分に心得ています。時間の流れを充実させ、ふとした折に我に返らせる、生活に取り入れることにより一層人生を深く味わえる作品です。機能面のみならず心の面でも大変にご満足いただける逸品です。(備え付けのエクステンションリーフにより天板の伸縮が可能です。多人数にもご対応いただけます。)
Model 329 Butterfly chair by Inge & Luciano Rubino
作品の名前にもなっている通り、背もたれのフォルムはバタフライを
モチーフにデザインされています。椅子を目の前にしておりますと、
作家が込めた「見る側あるいは使い手側」へのユーモアセンスが垣間見え、
作品に一層の愛着が芽生えてきます。丁寧に丁寧に作られたことが
よくわかる構造、家具の枠を超えて芸術的な空気感を纏った作品です。
Model 68 dining table in rosewood by Harry Østergaard
CH33 chair in teak by Hans J. Wegner
ウェグナー作品においては、家具という枠組みを飛び越えて芸術作品として観る方がしっくりくるのでは?と作品を目の前に実感することが多々あります。こちらの作品も例外ではなく、非常に完成度が高く躾が行き届いた木の線が芸術的要素たっぷりです。どこか神秘とも言えるような別趣の美が備わっているといっても過言ではありません。思わず目を閉じてその妙所をゆっくりじっくり感じ取りたくなってきます。美しいデザインから発せられる毅然とした佇まいが、せわしない日常をゆったりとした時間の流れへと変化させてくれそうです。